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【テニプリ】闇菊【R18】

第39章 【セフレトモトカレ】









「あー、もういいよ、オレがやるからっ!」







気がついたら大石のラケットを奪い取って、不二から受け取ったボールを高くトスしていた。
黄色いボールをスイートスポットがとらえた感覚。
その瞬間、思い切り振り下ろす。







すぐさま前に走り出す。
それはまるでサーブと同時にネットダッシュする時と同じ。







サーブ&ボレーヤーのオレが数え切れないほど繰り返したその動きは、テニスをやめて一年半が過ぎていても、しっかり身体に染みついていた。







「英二!!」







そう後ろから叫ぶ大石の声。
みんなの騒然とするざわめき音。







振り返らず前だけを見て走る。
恐怖に震えるその小さい身体に飛びついて引き寄せた。







「小宮山!!」







腕の中に包み込んだ懐かしい感触。
鼻に広がる心地よいフローラルの香り。












ああ、小宮山だ____











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