第108章 【セイナルヨルニ】
ごめんなさい、英二くん・・・周くん・・・英二くん・・・周くん・・・
英二くん・・・
自分の身勝手で、大切な人をふたりも傷付けた・・・
こんな私を好きだって言ってくれたふたりを・・・
胸が張り裂けそうで、涙が止まらなくて、上手く息が吸えなくて・・・
必死に空気を吸い込むんだけど、それでも全然酸素が足りなくて・・・
そのうち、うっと込み上げる嘔吐感に慌てて口を抑えてうずくまる。
ゲホッ、ゲホッ、っと咳き込みながら見上げた夜空は、一面に分厚い雪雲が広がっていて・・・
降り止んでいた雪がまたチラホラと舞い落ちる・・・
ごめんなさい・・・本当にごめんなさい・・・
お願い、このまま私の上に振り積もって・・・?
そして私と同化して、最後は一緒に溶けて消えてしまえばいいのに・・・
ワタシナンテ トケテ キエテシマテバ イイノニ
英二くん・・・