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【テニプリ】闇菊【R18】

第106章 【フユゾラ】




いつだって小宮山はオレのことを許してくれた。
最初に最低なことをしたときも、ひどいこと言って無視したときも、裏切って芽衣子ちゃんを選んだときも・・・


もういいですよ?って、笑ってくれたから・・・
そうやってオレのこと、いつも甘やかしてくれたから・・・


だから、今回も、きっと許してもらえるって・・・
小宮山は、絶対、オレのこと、嫌いにならないって・・・


心のどっかで、甘いこと、考えてた・・・






「小宮山、オレ、小宮山がいないと、ダメなんだ・・・」


空に向かって両手を伸ばす。
遠く、もう手が届かないものに、必死になって・・・


幼い時から何度も繰り返したその行動は、求めるものの対象を変えてもなお繰り返される・・・


小宮山、またあんときみたいに、現れてよ・・・?
ずっと傍にいますよって笑ってよ・・・?


芽衣子ちゃんと付き合ってたとき・・・
小宮山を想いながらうたた寝してた教室で、目が覚めたら本当に抱きしめていてくれた・・・


あんときみたいに、強く求めるから・・・
もう、本当に泣かせないから・・・






だから、神さま・・・









もう一度だけ、









オレにチャンスをくんない___?


























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