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【テニプリ】闇菊【R18】

第102章 【サクジョ】




小宮山の負担なんか考えずに、また自分の快楽のために行動した。
二回目の射精感……
寸でのところで引き抜くと、数回、手で絞り出し小宮山の顔にぶちまけた。


唾液で汚れた口元と、オレのザーメンで汚れた顔、そして髪の毛……


全部、あんなに愛おしかったのに……
あんなに綺麗で、可愛いと思っていたのに……


「……ほんと、きったねー女……」


いつもなら、まずは小宮山の後処理をしてあげるんだけど、当然そんな気になんかならなくて、自分だけ乱れた制服を着直した。
もう触りたくなかったけど、拘束したままって訳にもいかないから、仕方なく手首のリボンを解いてやった。


最後にもう一度、小宮山に視線を向ける。


『いらないって言われるまで、私はずっと英二くんの傍にいますよ?』


しつこいくらいに小宮山が何度も口にした言葉……
誰がいるかよ、こんな汚ねー女……


こんなやつ……あの女と、同じじゃん……
やっぱ、女なんて、みんなバカばっか……


「もういんねーよ、クソビッチ……!」


その瞬間、小宮山の目がほんの少し大きく開いた気がした。
そんなことには構わずに、小宮山がつけた胸のボタンを引きちぎって放り投げた。


あとはもう視界にすら入れたくなくて、そのまま小宮山に背を向けた。


教室に戻る途中、ポケットの携帯を取り出すと、画像フォルダを呼び出す。
鍵付きの、絶対、誰にも見せないその中には、たくさんの小宮山との思い出の数々……


最初の動画も、あの体育館裏で弁当を食べた時の笑顔も、付き合い出してから撮った沢山のふたりの自撮り写真も……


ディスプレイに映る、フォルダ削除の文字……
数秒だけ、その画面をじっと見つめる……


「……もう、いんねーよ……」


ポツリと呟き、親指でタップする。
きれいさっぱり、すべて無くなった二人の思い出……


見つめる携帯の画面にふわりと舞い降りた白い雪……
初雪じゃん……
空を見上げると、頬をたくさんの雫がぬらした……


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