第102章 【サクジョ】
「……はは、やっぱ、不二とイイコトしたんじゃん?」
この期に及んで認めない小宮山に、怒りが爆発した。
違うんです、そう繰り返される度に、違うはずないじゃん!って……
「何が違うっていうんだよ!」
カッとして無意識に、本当に無意識のうちに小宮山の頬を殴っていた。
大きく目を見開いてオレを見る小宮山を見ながら、自分がしたことに気がついた。
やべ、女に手を上げるなんて、ましてや小宮山に……、一瞬、そう思ったけど、小宮山がオレを裏切るから悪いんじゃん!、そう開き直った。
心の奥底で、必死にうずくまる幼い頃のオレ……
お前が悪い!、そう何度も繰り返して手を上げる大人たち……
そうだよ、悪いのはオレじゃない!!
裏切んないでってあれほど言ったのに、不二と浮気した小宮山が悪いんだ!!
呆然としている小宮山の手首を解いたリボンで固定した。
抵抗しないように最初に録画した動画を晒すと脅迫した。
もう小宮山は何も言わなくて、オレの方すら見ようとしなくて、そんなの、自分がしたことを思えば当たり前なのに、そんな態度すら許せなくて……
小宮山の下着を脚から抜き取り開かせると、まだなんの準備もできていない秘部を晒す。
いつもならキスして寄り添ってるだけでトロットロに濡れてるくせに……
あ、そう、そんなに不二がいいってわけね……
もうオレじゃ、そんな気にすらならないのかよ、そう思ったら笑いが溢れてくる……
無理やり指でナカを掻き回して、まだ足んねーなって思ったけど、ま、いいやってオレ自身を取り出した。
こんなに気持ちは最悪なのに、しっかり身体は反応してて、本当、男ってバカだよなってますます笑えた。
財布からゴムを取り出して、咥えながら破きかける。
『英二って必ずゴム付けるよねー、ナマの方がキモチイイのにぃ!』
ふと思い出したクソビッチのセリフ。
あのカラオケ店で、ヤってる最中に言われた言葉……