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【テニプリ】闇菊【R18】

第92章 【ケツイトマヨイ】




『これからは本当に大切にするから……もっかい、オレの彼女になってよ?』

『……いつだって言ってるじゃないですか、私は英二くんに「いらない」って言われるまで、ずっとそばに居ますよ?』


英二くんがまた私を彼女にしてくれた……
何度もキスをしてくれて、それからギュッと抱きしめてくれた……


英二くんのご両親やお姉さんたちにもとても良くしてもらって、こんなに幸せで本当にいいのかな?って泣きそうになった……


フワフワする……頬に触れる感触……
なんだろ……?
それはお布団ではない、柔らかい何か……


ゆっくり開けた目に飛び込んできたのは、頬に触れるフワフワの正体……


「……おはよ、大五郎……」


そっと手を伸ばして大五郎を引き寄せる……
本当にフワフワする……


そのフワフワのお腹に頬ずりすると、英二くんの香りが鼻の奥をくすぐった。


って、そう言えば、どうして大五郎がここに……?
確かに英二くんの家に泊まったんだから、大五郎がいるのは不自然ではないけれど、私はお姉さんたちの部屋にお布団を敷いたはずで……


英二くんが連れてきてくれたのかな……?


今、何時だろう……
大五郎を抱えながら起き上がると、ズキンと頭に走る鋭い痛み……
痛い!なんで……?、そう頭をおさえて辺りを見回すと、そこはお姉さんたちの部屋じゃなく、本当に英二くんのベッドの上……


な、なんで……?
意味がわからず、必死に寝た時のことを思い出すけれど、どうしてもどうやって寝たのか全然思い出せなくて……


確か昨日はお風呂に入ってから、久しぶりに英二くんに髪を乾かしてもらって、それから英二くんと乾杯して、それが実はアルコールだって分かって……


英二くんに注意してたら、家族の方も騒ぎを聞きつけやってきちゃって、それから……


ダメ、全然、思い出せない……


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