第15章 【アマクテニガイ】
「はっ、英二くん、も、ダメェ……!!ホントに……もうムリぃ!!」
四つん這いになる小宮山の腰を引き寄せると同時に何度も突き上げる。
抱える枕に顔をうずめながら、切なげに振り向きオレを見つめる小宮山の姿に、高ぶる気持ちを抑えきれない。
もう何度目かもわからないその瞬間に向けて、小宮山のナカがいっそう狭くなりオレ自身に絡みつく。
もっと激しく、もっと奥まで、もっと、もっと……!
「あ、はあっ……英二くんっ……英二くんっ!あぁぁぁっ!」
小宮山が身体を反らしてそう叫ぶのと同時に、オレも小宮山の最奥に熱い欲望を吐きだし、そしてそれからズルズルと2人重なりあったままマットへと身体を沈めていく。
小宮山の柔らかい身体を下に組敷いたまま荒い息を整える。
何度も絶頂を迎えたその身体は熱く火照り、大きく息をする肩や汗ばむしなやかな背中に吸い付いて赤いしるしを落とす。
こんなに時間をかけてゆっくり身体を重ねたのは小宮山はもちろん、他の女とだって初めてで、初めて感じる満足感や達成感、それから倦怠感といった色々な感情に満たされていく。
このまま眠ってしまいたいけど、流石にんなわけいかないか……
身体を起こし小宮山からオレ自身を引き抜くと、意識を手放したままの小宮山が、んっ、と小さく甘いコエを上げて寝返りをうつ。
はは、流石にもうスッカラカンだっての……
その甘いコエと赤い痕だらけで寝息をたてるその様子に、思わず気持ちは高ぶるも、既に休憩を挟みつつ何度か吐き出したオレ自身ももうぐったりで、ついでに言うと手持ちのゴムも使い切った。
ここは大人しくしとけって、そう自分に言い聞かせ、小宮山の事後の処理もすませると、すっかり氷が溶けて薄くなったアイスコーヒーを口に含んだ。