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【テニプリ】闇菊【R18】

第86章 【トクベツナバショ】




「英二、とにかく保健室に……まだ動くのは辛いだろうけど、ここじゃ人目が……」

「……不二、いたの?」

「随分だね、小宮山さんと一緒に駆けつけてあげたのに」


ずっと私たちの様子を黙って見守ってくれていた不二くんが、すぐ近くに歩み寄り声をかける。
英二くんは余程苦しかったのか、一緒にいた不二くんには気がついていなかったらしく、2人で顔を見合わせながら苦笑いをする。


それから辺りを見回して、遠巻きに私たちを見ている生徒達の視線に気まずそうな顔をする。
それから、すぐ近くで立ち尽くしてる鳴海さんには、申し訳なさそうに目を伏せた。


私だって鳴海さんには悪いなって気持ちでいっぱいだったけど、それでも英二くんから離れたくなくて……


不二くんたちの肩を借りて保健室に向かう英二くんのすぐ後ろを、離れることなくついて行った。


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