第1章 夢主やオリジナルの登場人物設定
カノン(デフォルト名カノン)
現実世界で夢主を精神的に支えてきたイマジナリーフレンド。
夢主自身は彼をあくまでも「想像上の人物」としていたが、実際は神様にほど近い存在である。
人間世界で紡がれる物語は実際には幾多の平行世界として存在しており、紡ぎ手は平行世界と僅かながらも干渉出来る能力を持つため、過多な干渉を防ぐための監視役として存在しているのが彼だ。
夢主も例外ではなかったのが、何のイタズラかその能力が他より強すぎたのだった。
その為、イマジナリーフレンドとして彼女の意識下に入り込んで抑制していたのだが、とある平行世界からの強い干渉により、彼女はそちら側へと飛ばされてしまう。
なまじ広く浅く世の中を知っている夢主が、記憶を保持したままそこにいるには都合が悪い。
そこでカノンは、名前以外の記憶に強固な蓋をして、その世界で意思疎通をはかるに困らない言語だけを与えるのだった。
それを行うにはかなりの力を必要とするのだが、神様にほど近い だ け である彼は、キャパシティが限られている。
その為、実体化するだけの力を貯め直す必要があり、飛ばされる世界の先々で力を使い果たしては貯め直す作業に追われてしまい、しばらくは夢主の元へといけない歯がゆさを毎回味わうのだった。
イマジナリーフレンドとして長いこと関わったせいか、夢主を過保護にも見えるくらい溺愛している。
彼女の強すぎる干渉能力は、平行世界に歪みをもたらしていた。危険視するであろう天上の者の目を掻い潜る様に、その能力を「時渡り」と称して平行世界の綻びを修復させるように仕向ける。
189cmの長身の色白優男風の美青年で、どこか掴みどころがない飄々とした雰囲気を持つ。
髪はプラチナブロンドで、日に当たると金糸にも見える。長さは夢主より長め。
瞳は金色でやや垂れ目。
立ち振る舞いがいちいち大袈裟なのはワザとかどうか…。
一人称は「僕」または「私」。
口癖は「神のみぞ知り得たる事だよ」