第8章 兄と妹
ゲーチスはそう言うと部屋の奥にあるドアを指差しました
「あの部屋にその人は居ます」
「わかった…ツグミ、行こう?」
「は、はい」
Nは私の手を取り部屋の前まで行き、扉を開けました
そこは本だらけの少し狭い部屋
その真ん中に立っていた人を見た瞬間…
「!!!!!」
私は
目を疑った
な…なんで??
「ツグミが……二人?」
そう呟いたNの顔は見てないけど
驚いてるに違いないです
「久しぶりだな…ツグミ」
「お………お……………………お兄様??」
私と同じ顔
首から下げている赤いペンダント
11年会っていなくても
誰だかわかる人物