第25章 それぞれの心境
~ツグミ side~
お兄様に連れられてやって来たのは暗い洞窟
「お兄様…このキバコ、りゅうのいかりやギガインパクトを覚えています」
「ほう…野生でそれは珍しいな。キバコをこっちに誘導させろ」
「はい…」
お兄様はポケモン達の能力を私に調べさせています
何故…こんなことをしているかはわかりません
…………N…………
あのブーピッグの不思議なステップを見てから、Nの悲しそうな声が頭から離れない
私が顔を見たくないくらい憎いと言った時の…
彼の悲しそうな声が…
私は、彼の顔を見なかったのではなく
「怖くて」見れなかったのです