第24章 悲痛
ツグミさんは反応もせず俯いたまま…
「ツグミ…」
Nさんがツグミさんに近づこうとしたら
「何度も…言わせないでください…来ないでって言ってるじゃないですか」
Nさんの顔を見ようとせず俯いたまま答えた
でもNさんは、表情変えずツグミさんを見ていた
「どうしてボクの顔を見ないの?」
「見たくないくらい…憎いからです…」
「っ…」
ツグミさん…!
「言っただろ?お前の愛してるツグミはもういないって」
何も言わなくなったNさんを見て満足そうに笑いながら言うレイン…!なんて奴だ!
「お兄ちゃん!もう止めてよ!!どうしてこんなことするの!?」
「お、お兄ちゃん!?」
この女の子…レインとツグミさんの妹??
「ハッ!負け犬がほざくな!ユリア…お前一度でもオレに勝ったことないだろ?負け犬に教えることなんてない」
「!」
「お前!なんてこと…」
「…お兄様」
オレの言葉を遮ってツグミさんが顔を上げ、レインを見て言った