第12章 純粋な想い
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あれから明日に備えてもう一度寝ていましたが…
トイレに行きたくなり、隣で寝ているNを起こさないように静かに部屋を後にしました
「ふぅ…寒いですね…早く戻らないと…」
戻ろうと廊下を歩いていた、その時
「ツグミ?」
「あ、お兄様!」
向こうにお兄様がいました!
「勤務終わったのですか?」
「ああ…リュウラセンの塔でダークストーンを皆で探して…明日の事も兼ねて話してた…お前が風邪引いて倒れたのに傍にいてやれなくてごめんな?」
「そんな!お兄様こそお疲れ様です…心配してくれてありがとうございます」
お兄様…こんな忙しい時に私の心配を…
「お兄様にも団員達にも…とても感謝致します…こんな夜遅くまで目的の為に動いてくれて…」
それなのに私は風邪引いて…情けないです
「オレは…プラズマ団員だから。王と姫の為なら何だってやる」
「お兄様…」
昔と変わらずとても優しいです…
あまり感情を顔を出さないけれど…心は優しいレインお兄様が大好きです
「お兄様…もうすぐ願いが叶いますね」
「?」
「人間とポケモンが離れる世界に…」
「…………そうだな。さぁ、明日に備えて早く寝ろ。また風邪引くぞ?」
「はい!お休みなさい」
私はそう言ってお兄様と別れました
お兄様が
怪しげな笑みをしていたことを知らずに…