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Teleportatin

第8章 離れそうな心取り戻すため


午前中はOFFで暇だったから散歩していた。



自然と向かったのは聖奈とよく散歩した公園で



今日は休日のせいか小さい子が沢山いた。


その中では目立つ愛しい人の背中と小さい女の子の姿

小さい女の子も見覚えがある子で声を上げて泣いている




近づいて

「聖奈、梨理」


声を掛ける



振り向いた彼女の目からは涙が溢れていた。



「けんくーん、ふぇーん」

梨理が俺の名前を呼んで泣きついてくる。


「やっぱり聖奈と梨理だ。なんで泣いてるの?」



君の涙の意味が知りたい。


君の力になりたいんだ。


「ねぇねが、ヒクッ ねぇねが泣いちゃって、フェッ りりとあそぶのいやなのかなっ …ぅわーん」


俺はしゃがみこんでとりあえず梨理を落ち着かせる。



「ねぇねは梨理と遊ぶの嫌じゃないよ。ねぇねはね、梨理のこと一番大切に思ってるんだ。」


頭を撫でながら言ってやると


ほんと? って俺の顔を見るから頷くと


「ねぇね、泣いてごめんなさい」

と聖奈に抱きつく梨理

聖奈は梨理をぎゅっと抱きしめて泣き止んでた


ホントに仲の良い姉妹だな。



昔から



「久々に三人で帰るか。」


と俺が言うと


聖奈がえっ? って顔をした。


「もちろん聖奈が良ければね。」


と付け足す


「ねぇね、けんくんとかえろ!」

梨理がそういうと聖奈は梨理に微笑んで


「うん」


と言って立ち上がる



梨理を真ん中にして三人で手を繋ぐ。



なんか、家族みたいで


昔に戻ったみたいで嬉しかった。



ホントは君と手を繋ぎたかった


なんてことは内緒。
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