第4章 離れそうな心
わざとに二人のいる喫茶店に入る
あんな二人見ていたくないけど
聖奈と話がしたいと思った。
たとえ、今聖奈の気持ちが俺になくても。
「あれ?風磨と聖奈じゃん。」
わざとに二人に声を掛ける
「え、、健人?」
聖奈が俺を見て俺の名前を口にする。
それだけでも俺の心は熱くなる
好き 愛してるんだ。
「二人は付き合ってるの?」
今まで一番気になっていたこと
はっきりさせたくて。
「付き合ってな「付き合ってる。」
否定しようとする風磨の声を遮り聖奈は肯定の声をあげる。
付き合ってはないんだろうけど、
やっぱり、辛い。
このとき、わかったことは
聖奈が風磨を見る目は俺を見るときと同じ目をしている。
風磨に心を動かされ始めてるんだ。
「じゃあ、帰るわ。」
この場にいたくなくて。
逃げるように帰る俺。
君に触れたい 君と喋りたい
君が好きなんだ。
他の男といる君なんか見たくない。
他の男を思ってる君が欲しいわけじゃないんだ。