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Teleportatin

第4章 離れそうな心


コンサートが終わり次の日は大学に行った。



前方に聖奈の姿を見つけて

軽く走って追い付く



「聖奈、」


後ろから声を掛けると


ビクッ

となる聖奈の肩


そんな姿さえ可愛く思えた。




でも、振り向いた彼女の顔は痛々しい



眼は真っ赤になって瞼は腫れていて


今にも泣き出しそうで


「風磨ッ」



ああ、またそうやって俺の心を動かしていく。




「ちょっと来い」

聖奈の手を引き

大学の校門とは逆の方向に向かう



「風磨、でも、」


大学なんかより君が大事


「そんな顔してたら大学行けないだろ」





向かった先は、




「風磨ッやだっ 逢いたくないの!逢えないの…」



中島の家。


「あたしたち、別れたの」


聖奈の言葉


は?




別れた?




どう見てもお互い愛し合ってたカップル





なぜ別れたの?


「聖奈、お前の家大丈夫?」


と聞くと



頷いた。



から二人で中島の家の隣の家に入る
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