第3章 突然の別れ
聖奈が発した言葉は信じ難い言葉で
「ねぇ、健人」
わ か れ よ う
なんで?そんなこと言うの?
「え、ちょっと待ってどういうこと?」
理解出来なくて
俺が悪いの?
「あたしと別れください」
下を向く聖奈
「やだよ。なんで?理由くらい聞かせてよ」
繋いでる手が離れて行く。
「健人が健人のことが嫌いなの」
震える声で言う聖奈。
俺の頬にも自然と涙が伝う
今まで一緒にいて 好きだよ って 愛してるよ って何回も交わした言葉。
嫌いなの ってそんなの嘘なのはわかってる
何年一緒にいると思ってんの?
別れたくない
「聖奈、」
掴んでいたはずの君の手はいつの間にかほどかれていた。
君は俺に背を向けて
ばいばい健人
って言ったんだ