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悲しみを告げる雨

第1章 僕はここにいる


僕はここにいる。
誰も気づかない…
僕が…泣いていることに

僕は、歩道の真ん中に頭をうずくめて
土砂降りの中
        独りで泣いていた…
寒さすらも感じないほどに

誰も、僕に気づかない…
ふりをして同情しながら無視して通り過ぎて行く。
ダンボール箱の捨てられている猫は
     息をしてない。

僕は、上を見上げ雨が目に入ることなど気にせず、
目を見開き叫んだ
       「誰か気づけよ!」って
その言葉は
ある少女に届いたらしく茶色と黒髪が混ざったような
色をした髪の白いインナーの上に
茶色のジャンパースカーとを着て
そのうえに黄土色のコートを羽織った
女の子が近づいてきた。

「大丈夫?」
その言葉は、僕にとって救いだった。
その少女がいくつなんか関係なく
話かけてくれたことが
気づかないふりをしなかったことが嬉しかった……

少女は、泣く僕を連れて少女の家に僕を入れてくれた。


少女の母親は激怒することはなく、
泣いてる僕を心配するばかりだった。
僕を寝かせてくれた…

次の日

「あら、よく眠れた?」
昨日、聞いたばかりの優しい声が僕の中に響く。
僕はうなずき聞かれたこと全て答えた。
自分の名前すらも、年齢も僕はなぜか
おぼえていなった…
「そっか…」
少女の母親は困ったような顔をしていた。
「お母さん、私が名前つけてあげたい」
すると少女が僕の名前をつけると言い出した。


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