第3章 スーパームーンのキス~北山編~
「すげー」
「なにがぁ?」
俺の言葉に反応して彼女がベランダまで出てきた
「ほら、月デッカーイ」
「ほんとだー」
「な?綺麗だね?」
「うん、綺麗」
俺は彼女のほうに顔を向けた
「マイコも負けてないくらい綺麗だよ?」
「何言ってんの?も~」
って、照れながら嬉しそうに微笑んだ
「あのさ?スーパームーンの下でキスするとその二人は永遠に結ばれるって言われてるんだってよ?」
「そうなの?」
「永遠に結ばれちゃう?俺達も」
「え?」
恥ずかしそうに頷く
彼女の顎を持って上に向けた
彼女は静かに目を瞑る
顔を傾けて彼女の唇に俺の唇を重ねてゆっくりと味わう
唇を離したら目をトロンとさせて俺を見つめてる
なに?そんな目で見つめてたらキスだけじゃ済まなくなるよ?
「そんな目で男を見るんじゃありません」
「え?」
途端にキョトンとした顔になる。可愛い
「そんな目で見るのは俺だけね?他の男にそんな目したら勘違いされちゃうから」
しないもんって口を尖らせてるからそのままお姫様抱っこしてベッドまで運んだ
「マイコは俺が永遠に守ってやるからな」
黙って俺を見上げてるから「返事は?」って言ったら
「はい」って答えが返ってきた
「俺から離れんなよー?まー俺が離さないけどね」
さっきのキスしたら永遠に結ばれるって話は嘘って言ったら怒るかな?
やっぱ内緒にしておこうっと