第1章 スーパームーンのキス~藤ヶ谷編~
「ねぇ、ほらデッカイよ?見てみ?」
「ん?なに?」
「月、月!スーパームーンだって」
「え?」
って、ベランダで月を見上げてた俺の隣に来て同じ月を見上げる彼女
「ホントだぁ、おっきいね?」
「ね?綺麗だな?」
「うん」
「なんかさ?マイコとこうやって1個づつ思い出が増えていくの嬉しいよ」
って、肩を抱き寄せて言った
彼女も俺の肩に頭を乗せてうんって頷いた
こんなひと時が仕事の疲れを癒してくれる
「知ってた?スーパームーンの出てる下でキスするとその二人は永遠に結ばれるんだって」
「え?なにそれ?しらない」
「どうする?キスする?」
「うん」
可愛い笑顔で頷いた
「永遠だよ?いいの?」
「うん、いいよ?」
素直にそう答える彼女が可愛いいくて仕方ない
頬に手を添えて月明かりの下で優しいキスをした
「あ~~あ、もう俺達離れられないよ?」
「えー、太輔いやなの?私と離れたいの?」
「ばーか、マイコが離れたいって言っても俺が離さないよ」
もう一度唇を重ねる
ギュッと抱きしめて耳元で「好きだよ、永遠に」
って囁いた
今日は満月のせいで少しロマンチストになってるのかな?くさいセリフも言えてしまう
黙って俺の背中に腕を回して抱きついてる彼女
「マイコ?」
「うん、私も大好き」
「ホント?」
また、うんと頷く
「このまま離れたくないな・・・・・・ずっと」
「なんか、怖い」
「え?何が?」
「なんか、幸せすぎて怖い」
「なに?マイコこんなんで満足してんの?これからだよ?」
そのままお姫様抱っこしてベッドまで運んだ
お姫様には永遠に結ばれるなんて話は俺が考えた作り話なのは秘密にしておこう