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[トリコ]竜の民

第1章 プロローグ


「早く働きなさいっ」

『は、はいっ』


「あんたにご飯はいらないわ」

『…』


「何あのゴミ」

「ホント、汚いわ」

『ご、ごめんなさい!』


「うっわwwくそきもいww」

「たしかにww」

『…』


「おいっ!死ねよww」

グサッ

『っ…』




いじめられ、虐待されて。


「いえからでてけっ」

ああ言われた日はとてもうれしかった。

え?おかしい?

そうかな。

いじめられるのは疲れた。

気が晴れた。

どうして嫌われたのかな。私の目?それともこの髪?

…まぁいっか。さてと、身寄りを探す?

…あんましたくないなぁ。

「そこのお嬢さんどうしたの?」

『?』

この人、私と同じ髪だ。

『家出したの。』

「そっかぁ」

「私と一緒に暮らす?」

『!いいの?』

「なんで?もしかして―怖い?」

『!?わかるんですか…?』

「うん、わかるよ。で、どうする?」

『暮らしても、いいですか?』

「よし!じゃあ今日から私がお母さん!あなたは私の娘!」

『!…お母さんよろしくお願いします!!』

「敬語なし!」

『!!お母さん、よろしくね!』

「うん、よろしく。私は燐火。名前は?」

『あるけど、好きじゃない。』

そっかぁ。と、お母さんが言う。

「じゃ、新しい名前にしようか」

『ありがとう、お母さんっ!』

「そうねぇ、きれいな蒼い眼ね。

そうだ、私の名字の竜天はどう?」

竜天…いい名前。

『うん、そうするっ!』

「下は…蒼い眼から取って蒼音にしましょう!」

『わかったっ!!』

そして、私の名前は竜天蒼音となった。
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