• テキストサイズ

7人の赤ずきん

第1章 1人目


『わぁー!綺麗!』

赤ずきんが見たのはあたり一面綺麗な
お花畑でした

「だろー?これを持って行ったら喜ぶんじゃないかな?」

『ありがとう!狼さん!』

赤ずきんはお花を摘み始めました

「うしし……簡単に騙されてやんの……そうだ、結構お腹も空いたし……そのお婆さんの家に先回りしてよう」

狼はお婆さんの家に向かいました

赤ずきんはそれに気づきません

狼がお婆さんの家に着きました

狼はドアを叩いて、赤ずきんの真似をしました

「お婆ちゃん、開けて……赤ずきんよー?」

「おやまあ……赤ずきんよく来たねぇ……」

お婆ちゃんがドアを開けました

その瞬間、狼はお婆ちゃんに襲いかかりました

そして、あっという間にお婆ちゃんは食べられてしまいました

狼は、急いでお婆ちゃんになりすまして

ベットに潜りました

しばらくして、それを全く知らない赤ずきんが

お花を抱えて来ました

(トントン

「開いてるわよ……」

狼がそう言うと赤ずきんが入って来ました

『お婆ちゃん?具合はどう?』

「全然ダメね……」

『まあ!そんなにガラガラ声になってしまって!』

「そうね……」

『あ!そうそう!このお花!お婆ちゃんの為に取ってきたんだよ!』

「おやまあ……よーく見せておくれ?」

『お婆ちゃん?』

「どうしたんだい?」

『何で、お婆ちゃん大きなお耳が生えてるの?』

「それはねーお前の声が良く聞ける為さー?」

『そうなんだー?じゃあ、どうしてこんなにお手手が大きいのー?』

「それはねーお前を抱きしめる為さー?」

『そうなの?じゃあ、何で大きい口を持ってるのー?』

「それはね……」

その瞬間狼が本性を現しました

「お前を食うためさ」

赤ずきんは驚き、悲鳴をあげました

「叫んだって、誰も来ないさ、大人しく食われな」

その後、赤ずきんを見るものは一人も居ませんでした

[一人目END]
/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp