• テキストサイズ

【ハイキュー】ギフト

第12章 敗北のあと


東京地区インターハイ予選二日目。

音駒高校バレー部は、昨年の優勝校に負けた。


誰も泣かなかった。

もちろん全員悔しさはあったが、キャプテンの黒尾が気丈に振舞う姿を見て、
みんななんとなくそのタイミングをなくしてしまった。

それはもちろん、衛輔も同じだった。




マネージャーの凪沙も、公式戦で負けるのは初めての経験で、
選手たちにどう声を掛けたらいいのか、慰めるべきなのか労うべきなのか、全く分からずにいた。

体育館から引き上げるまでに目があったのは、普段一番他人と目を合わせない孤爪だけだった。

(心配しなくていいよ。)

彼の視線に、そう言われているような気がした。

/ 188ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp