第2章 不穏な影
朝起きると不思議と身体が軽かった。
「おはようユキ。体は大丈夫かい?」
だけどイタチにぃは何だか疲れているみたい。
「私は大丈夫だよ。イタチにぃこそ大丈夫?」
ぺたっと頬を触るとにっこりと微笑むイタチにぃ。
「…父さんが褒めてたよ。体術は大人顔負けだし、術もなんこか成功したんだって?火遁はできなかったそうだけど、その分だとすぐできそうだね。」
お父さん褒めてたの!?
「うん!これで役に立てるかな?」
つい嬉しくて口走ってしまった。イタチにぃの眉間にシワがよる。
「……役に?」
………しまった。これは内緒だったのに。
「ユキ。役にたつってどうゆうこと?まさか父さんがなんか言った?」
何やら様子がおかしいイタチにぃ。その時の私は何もわかっていなかった。だから答えた。
「何でわかったの!?イタチにぃすごいね!」
そうそこから幸せな日常は終わっていった。