第7章 心の高鳴り
「………いやいやいや!別にそんなわけじゃないって!」
黒子「それに伊月さんはいつも優里さんの顔を見ると顔が緩んでいます。」
おいおいおい。
どんだけ鋭い観察力なんだよお前は!
しかも俺優里ちゃんの前では顔が緩んでるのか。
それだけは自分でも知らなかったわ。
黒子「別に好きという感情を隠さなくてもいいではないですか。
人を好きになることはいいことです。」
「…いや。好きかどうかはわからないんだが、優里ちゃんが笑顔だと俺…ドキドキするときあるんだよ。それに本人の事を考えたりしてさ。俺どうしたんだって突っ込むぐらいさ。」
黒子「……以外に伊月さんって鈍感なんですね。」
なんか黒子にきっぱり言われてしまった。
しかも真顔で。
いつもの黒子じゃないよーな(*_*;
黒子「それが恋っていうものなんですよ。したことないんですか?」
「恋するって言われても、俺好きな人できたこと一度もないからさ。」
黒子「そうなんですね。もう一度いいますがそれは恋です。しっかり自覚してくださいね。」
「お、おう。」
なんか後輩に教えられてしまった。
俺情けねー。
でも黒子のおかげでこの気持ちを知ることができた。
それには感謝をしないと。
「ありがとな。黒子。」
黒子「いえ…。では僕は一旦体育館に戻るので、ここで失礼します。事情はまた伝えておきます。」
「すまんな。じゃーヨロシク!」
そして黒子はそのまま行ってしまった。
……これが恋なのか。
俺の初恋…。