第7章 心の高鳴り
緑間「………………………。」
黄瀬「………………………。」
「…………………………。」
何だこの沈黙は。
さっきはうるさかったから笑ってで優しくオブラートにいっただけだよ?
…なんかやってしまったか?
とにかくこの沈黙は嫌。話題は…。
「ねぇ緑間くん?そろそろ本題入らない?私そのために呼ばれたんだけど…。」
緑間「…あぁ。そうだったな。」
黄瀬「え?!もしかして結婚の話っすか?!」
「なんでそうなるの!!」
………っていうかなんで結婚話が出てくるの!
ある意味その発想はすごいわ!
緑間「………こんな奴は置いといてさっさと話すのだよ。どうしてお前がまたバスケを始めたか。」
黄瀬「なんかヒドイっす(T_T)…でも俺もそれはまだ気になってたっす。」
…まだ気になってたんかい!
この前話したでしょうが!
「黄瀬くんはこの前話したでしょ?どうしてまだ気になるのよ。」
緑間「もう黄瀬には話したのか?」
「まぁーうん…。」
だって緑間くんと同じ質問されたから
答えざる負えなかったんだもん。
黄瀬「まぁー納得した部分も少しあるっすよ。でも俺が気になっているのは誰が優里っちの心を動かしたのかって言う事っす。優里っちは前俺に『自分で決めた事だから』とかって言ってなかったっすか?でも多分自分で決めたっていうのは半分っすよね?後の半分は誰かが動かしたってことになるっす。」
「………………。」
返す言葉がない。
…だってその言葉のとおりなんだもん。
確かに自分では動いたけど、全てってわけじゃない。
多分あの人が言ってくれなかったらまたバスケすることはなかった。
…私はほんとに弱い人間だ。
でも
だからこそ頑張ろうって思った。
だって自分で最初に決めたことをしなくちゃいけないもん。
そう決めたから……………。