第5章 決心…そして驚き
伊月said
今日俺は驚いてばっかであった。
最初は奇跡の世代、[黄瀬 亮太]が現れたこと。
やっぱ言われるだけあって、結構オーラも出ている。
…そして今日一番驚いたことは、優里ちゃんのことだ。
何でも元帝光中の女子バスのキャプテンだったらしい。
たしか帝光中学の女子バスもかなり強く、全中2連覇も誇ったところだ。
なんだよ今日は…
黄瀬「ねぇー優里っち!1on1しようよ!久しぶりに!」
「そんなこと言われても…」
そしたら黄瀬がいきなり来たボールを止めた。
黄瀬「…った〜。ちょ…何?」
相田「火神くん!」
火神「まさか何もなしに来たわけじゃないだろう?
ちょっと相手してくれよイケメン君。」
黄瀬「え〜…あっでもさっき…。
よし!やろっか!いいもん見せてくれたお礼。」
火神は目をギラギラさせていた。
黄瀬「あっ優里っち!これ終わったら俺としようよ!
…じゃないと俺帰らないっす。」
優里「え…。あ、うん。わかったよ…。」
優里ちゃんはいやいや引き受けた。
…どうしてあんな悲しい目をしているんだろう。
過去に何かあったのか?
俺はそう疑問に思いながら、火神と黄瀬の1no1を見ていた。
結果は黄瀬の勝利。
火神のプレーを完全コピーをしていた。
…これが奇跡の世代。
その実力に俺以外のみんなも驚いていた。
黒子が言うには、どうやらこんな黄瀬を見るのは初めてらしい。
急成長をしているからだ。
それでも何だ?もっとこれからこいつらは伸びるのか。
ある意味びっくりだぜ。
そう思っていると黄瀬は優里ちゃんのところへ近づいた。
…なんかイライラする。
黄瀬「優里っち終わったっす!約束通り俺と1on1しよ!」
優里「はぁ〜…わかったよ。でも手加減はしないからね。」
了解っす!と言いながら黄瀬はディフェンスの構えをしている。
そして優里ちゃんがボールを持った瞬間………
「じゃあ始めるか。こっちから責めさせてもらうぜ。」