第3章 膨らんでく想い
そうして彼女は歩きだしたので俺もそれに続いて歩きだした。
「あのs「俺を置いてくなんてひどいっスよー!!」……。」
に喋りかけようとしたら、同じタイミングで黄瀬が走ってきてに飛びついた。
「ちょ、涼太!おーもーいー!」
「だって2人して俺のこと置いてこうとしてたじゃないっスかぁー!」
「あ、忘れてた。」
「ひどいっス!」
さっきからお構いなしにぎゅうぎゅう抱き着く黄瀬にイライラが募り、俺はから剥がすように黄瀬を蹴った。
「いった!!!ちょ、センパイいきなり蹴るのはなしっスよ!」
「うるせ!いつまでもくっついてんじゃねーよ!シバくぞ。」
涙目で振り返る黄瀬にさらに追いうちをかけるようにしめ技をかける。
「シバきながら言わないでくださいっスーー!!」
ギブギブ、と言わんばかりに絞めてる腕を叩いてくるが止めない。
「ヤキモチ妬かないでくださいっスー!」
「う、うるせぇ!!///」
図星を言いあてられ彼女にばれたかと思い、ばっと顔を上げ視線を彼女に向けると、彼女の視線は俺らとは違う方向に向いていた。
そっちの方向は……
校門の奥の黒子と黄瀬が喋っていたところだった。