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あなたに恋していいですか?

第1章 マンガのような出会い





「バニラシェイクsサイズお待たせいたしました。」

「ありがとうございます。」


僕はいつもの店に来ていつものようにバニラシェイクを飲んでいた。ただ、ひとつだけいつもとちがうのは…


(火神くん大丈夫なんでしょうか。)


火神くんが風邪をひいてしまい、今日はいないということだ。いつも目の前でハンバーガーを大量に食べている彼を見ているので、今日は少しさみしく感じていた。


(……なにか買ってお見舞いに行こうかな。)


彼が元気がないところは想像しにくいが、彼が一人暮らしだったことを思い出し、いつものお礼を兼ねてお見舞いにいくことを決めた。店をでて、なにを買おうか迷いながら歩いてたから前から誰か来るなんて考えてるはずもなく


どんっ


「うわっ!」


どさどさどさっ


角から曲がってきた女の人にぶつかってその衝撃で彼女の荷物が落ちた。


「すいません。大丈夫ですか?」


あやまりながら急いで荷物を拾った。


「すみません!ありがとうございます!」


彼女は急いでたらしく、荷物を拾い終わると頭を下げて走っていった。


(急いでるのに悪いことしたな。…………ん?)


ふと足元をみると青い手帳が落ちているのを見つけた。


(さっきの人のかな?中は…みないほうがいいのかな。)


一瞬見るのをためらったが、確認のため…と誰かに言い訳するように独りでつぶやきながら手帳を開いた。

(さっきの人のだ…。)


その青い手帳は生徒手帳で誠凛高校2年のものだった。


「……?」


どっかで聞いたことあるかんじがしたが、特に気にもせずに明日どうやって渡そうかと火神くんのお見舞いに何を買おうかを考えながら、コンビニに向かった。



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