第1章 晩飯*月島蛍
その頃雪宮宅。
「…何で…何で華楓帰ってこないの!!!」
晩御飯を作り終えた及川が1人声を上げていた。
「…電話しよ」
ファミレスにいる華楓、月島そして山口。すると華楓の携帯が鳴り響いた。
「ん?…ゲッ!徹じゃん…」
「連絡しなかったの?」
心配になり月島が華楓に聞いた。
「え、連絡したと思うんだけど。LINE送ったし」
しぶしぶ華楓は電話に出た。
「…もしもし…」
『あ、華楓?ねえ今どこ?いつになったら帰ってくるの?!』
「え、送らなかったっけ?」
『は?なんにも来てないよ』
まさかとは思った華楓であったがトーク画面を開いた。
「あ、送れてなかったわ」
そう言うと華楓は打ったままのメッセージを送った。
『きたよ~きたきた。えっとー…』
そこに記されていたのは
[今日は外で食べてくるから家に来なくていいです!]
『ちょっと何これどういうこと及川さん聞いてないよ!?』
「ふぇ?ほんなのあはりまえじゃん(そんなのあたりまえじゃん)…はぁ…今送ったんだもん」
『食べながら喋んないで!聞こえない!!』
「んじゃそういうことで」
『えっちょっえええええええ』
勢いよく電話を切った華楓はもう食べることに夢中になっていた。
「ねぇこれって全部ツッキーの奢り?」
「なわけないデショ。自分の分は自分で払って」
「え、オレも自分で払うの?」
「ツッキーのケチ」
華楓と山口はブツブツという中、月島はボソッと
「誘ってあげただけいいと思ってよね」
「「ツッキーツンデレ??」」
「…早く食べなよ」
和気あいあいと過ごす3人であった。
End