第6章 独り、暗闇で
「よし! これで五つ目!!」
そんな事を考えながらも、絵の具玉集めは順調に進み、残りの絵の具玉は二つになった。
「それにしても、この美術館って、本たくさんあるわね。ゲルテナの趣味なのかしら?」
五つ目の絵の具玉を見つけた場所は本棚がたくさんある部屋だった。
どんな本があるか興味が湧き、近くの本――《ゲルテナ作品集 下》――に手を伸ばす。《ゲルテナ作品集 上》は探してもなかった。
「ふーん。ゲルテナってこんな絵も描いていたのね……」
パラパラとページをめくる手が、とある絵で止まった。
「え……? これって……? 嘘……!?」
あはは!! 知っちゃった!! 知っちゃった!! メアリーのひ・み・つ♪ あははははは!!
どこからか部屋に不気味な笑い声が響いた。
「大変だわ……このままじゃイヴが危ない!! 急がなきゃ!!」
アタシはまだ探していない部屋に向かって走り出した。