第3章 黒子のバスケ
☆黒子テツヤ☆
☆体育館☆
「てつー!まだ練習してんのー?」
体育館に響く大きな声
その声に驚いてボールがリングとは全く違う場所に飛んでいく
「相変わらず下手だねぇ」
クスクスと笑う彼女は黒子の近くに歩いていった
「あ、もうこんな時間なんですね
帰りましょうか」
「それも良いんだけどー…
今日はてつにプレゼントがあるの!」
「なんですか?」
「はい!」
とびきりの笑顔と共に
ラッピングした赤い水玉の袋を渡した
「ほら!開けてみて!」
急かされて丁寧にラッピングを剥がす
中から可愛いキーホルダーが出てきた
「これ、さなえさんが作ったんですか?」
「うん!そうだよ、可愛いでしょ!」
黒子のユニフォーム姿の人形とテツヤ2号の顔がついたキーホルダ
「2号の顔作るの難しかったんだよねぇ」
思い返すように遠くを見つめて言うさなえ
一般人が作れるクオリティを遥かに越えていて市販でおいているんじゃないかと思うほどだった
「どうして急に?」
「何言ってんのさ!今日はバレンタインでしょ!」
「バレンタインならチョコレートじゃ…」
「チョコなんて消えちゃうもの渡したくない!」
「…ありがとうございます」
さなえらしい言葉に嬉しくなって
黒子はさなえに抱きついた
「てつ?急にどうした?」
「大好きです、さなえさん」
「うん、ありがと//」
二人はそっとキスをした