第7章 サバゲーをしよう
「…俺がれっちの事、好きだって知ってるよね…?」
いきなりの事で武田はわけがわからなくなった。
だがすぐに言葉の意味を理解し、顔が真っ赤になった。
「え、あ、えぇ?!しっ、知らないよっ!今聞いたもん!///」
「えー…俺言わなかったっけー…。」
「言ってないよ!何それっ///」
「…じゃあ聞いて。」
雪村は武田の方に体ごと向き直り武田の両手を握った。
いつになく真剣な表情で武田は何も言えない。
「あの日かられっちが頭から離れない…。
ずっと…れっちの事だけ考えてた…。」
雪村の言葉を聞きながら武田は更に顔が赤くなる。
うるさいくらいの心臓音はサバゲーの最中だからといった吊り橋効果なのだろうか、ドクン、ドクンと高鳴っていた。
「俺……れっちの事が……」
バンッ バンッ
固まる2人。
最後まで言う前に雪村と武田はまとめて撃たれてしまった。
はぁ。とため息をつき雪村はコールした。
「……ヒット…。」
「…ヒット////」
赤く熱くなった顔を手でおさえ、武田はセーフティエリアに戻る。
最後まで言わなかったものの、雪村が自分に好意を持っていると言うことがわかった。
付き合うのか?好きだけどそういうことではないのか?と1人悩みながら帰り支度をすませる。
時計を見て思いのほか時間が立っていた。
「楽しめたか?」
荷物を背負い、ニカっと笑う松岡。
最後は雪村からすごい事を聞いてしまったけど今日1日は初めての事だらけでわくわくもしたし楽しかった。
純粋に、サバゲーが楽しいとも思った。
「うん!もちろん!みんなありがとう!」
と武田は少し赤みを帯びた顔で満面の笑みを浮かべながら答えた。
「よしっ、じゃあ…帰るかっ!!」
一同はサバゲーフィールドを後にした。