第5章 休日デート
「そ、そんな事言ったらゆっきーだって超エロ漫画描いてる漫画家だぞっ?!どんな変態な事されるかわかったもんじゃねぇっ」
仕返しとばかりに松岡は雪村を指差して言った。
雪村はキョトンとした顔をしている。
(ふふんっ、きっと武田はドン引きするだろうな)
そう思いながら武田のほうを向くとー・・・
真っ赤な顔をして俯いている武田がいた。
「えぇぇ!?
(予想と違うっ!昨日はあんな大量のエロゲー見ても表情変えずに突っ返してたのになんだよこのリアクションは?!)」
予想外のリアクションに驚きを隠せない松岡に
「あ…うん、知ってる///」
と武田は答え、雪村は笑いながらそれを見ていた。
(この2人なんかあったのか?!;なんだよこの空気;
よしっ)
「そんな事よりゆっきー、ちょっと今から俺の部屋こいよ!次の試合の作戦会議やろうぜ!」
もちろん作戦会議なんてする気は毛頭なかった。
ただ、直感でこのままだとだめだと感じた故の発言だった。
「えー?いつもそんなの直前にやるじゃない。」
だるそうに答える雪村を無視し、松岡は武田のほうに向き直り続けた。
「れっちわりーな;試合近いしよ;
今日はこのへんで解散にしてくれ。また今度なっ!」
松岡はとりあえず早く武田と雪村を引き離したかった。
「うん、わかったよ!本当に今日はありがとう!」
そしてこの場を離れたかったのは武田もだった。