第5章 休日デート
「あー!楽しかった!誘ってくれてありがとね!まっつん♪」
アパートについた武田は屈託のない笑顔で松岡に言った。
「おうっ。
やっぱり1人で買い物行くより2人のほうが楽しいな!
なぁ、今度は一緒に飯でもー・・
松岡が言いかけたその時
「あれー?まっつんー。まぁた女の子口説いてんのー?」
アパートの二階から顔を覗かせている雪村がいた。
「ゆ、雪村さんっ!///」
「ゆっきー?!ちちちちげぇょっ!//
そ、そんなんじゃねぇよ!!///」
焦って否定する松岡をよそに雪村は続ける。
「気を付けてねれっち、まっつんホストだからすぐ口説いてくるよー。騙されないようにねー。」
「んなっ?!」
「えぇぇ!?まっつんホストだったの?!」
「え;;いや…まぁ…そうだな;;
(あいつ余計な事いいやがって;;)」
「しかも超人気ホストだよー。」
「ちょっ!(頼むからこれ以上言うなっ;)」
「そーなんだぁ。まっつんが…超人気ホストねぇー。」
武田は松岡の顔をまじまじと見つめる。
確かに綺麗な顔とスタイルだ。
超人気ホストともなれば今日のデートのスマートさも頷ける。
どうりで…慣れてるわけだぁ。
1人ふむふむ、と頷きながら松岡を見ている武田に松岡は明後日の方向を見ながら「いや、そうでもねぇよ;」と苦笑いをしていた。