第4章 賢者タイム
「…え?」
雪村の腕の中で武田は雪村を見上げた。
「俺さぁ、まっつんしか友達いなくてさぁ…
あ、今は立花君もいるんだけどね。
でも、まっつんは特別なの。
俺にとってまっつんはすごく大事な存在なんだよ。」
そういいながら雪村も武田のほうを見た。
「でさ、今日初めてれっちと会った時、まっつんと喋ってたから彼女かと思ってすごく妬いちゃったVv」
…わ、笑えない。
「でね、それからは彼女じゃないってわかってたんだけどなんだかまっつんを取られそうな気がして意地悪したくなっちゃってさぁw」
より一層笑えない…。
「でも意地悪してるうちにまっつんの事なんか忘れて、ただれっちが欲しいって思っちゃった。ごめんなさい。」
ゴチンッ
謝る拍子に雪村は武田の頭に頭突きをした。
「痛ぁっ?!」
「はははっw
でも可愛いすぎた武田も悪いからこれでおあいこっ」
「〜〜っ///!」
なんだか上手く言いくるめられたような気がする。
それからしばらく談笑した後、武田は外が明るくなる前に自分の部屋へと帰った。