第8章 松岡の部屋【R18】
「…ほんとにごめんっ。
…でも昨日酔った勢いで言っちまった事は嘘じゃねぇ。」
武田は頬を赤らめたままこくりと頷いた。
武田のその姿をを見てさらに松岡が続ける。
「でも今は、返事はいらねぇっ!
まぁ、順番めちゃくちゃだし今聞いたらすぱっと終わりそうだしなっ!
……だから…
…だから、ゆっくり俺の事を意識して考えてくれ。」
いつになく真剣な表情の松岡。
膝の上に置かれた松岡の手が震えているのがわかる…。
あぁ。この人はこんなにも真剣なのか…。
松岡の思いを聞いてしまった武田は断ることなど出来なかった。
松岡の辛そうな姿を見ていられなくなり、武田はあえて明るく接する。
「…わかった!ゆっくりしすぎて怒ったりしないでよね?w」
武田の何時もと変わらない笑顔を見て松岡の表情も明るくなった。
「ホストなめんじゃねーぞっ!!武田が俺の事を好きになるのにそんなに時間かからなくしてやるからよ!w」
そう武田に言い放った松岡の顔は、窓から差し込む明るい陽射しに負けないくらいに輝いていた。