第4章 4章
及川side
練習しながら、奈々ちゃん練習ちゃんと見てるかな〜とか思って奈々を見てみると
溝口クンと話している奈々ちゃん
ちょっと気になったので、会話の聞こえる位置に少し近づき練習を続ける
『―――このチームが強いのがわかる
わたしなんで及川先輩みたいな人がこのチームの主将なんだろう
って思ってたんだけど
練習見たらなんかわかった
及川先輩のことをみんなが信頼してることが分かって、及川先輩のすごさもわかった
みんなバレーを本気でやっていて、わたしもこのチームの役に立ちたい、っておもっちゃった笑
不本意だけどバレー部のマネージャー誘ってくれてありがとね』
聞こえてきたのこんな内容で
奈々ちゃんが俺こと褒めてくれいて嬉しかったけど
なによりチームのことを褒めてくれていて、すごく嬉しかった
みんなのすごさは俺が一番理解しているつもりだけど、やっぱり他人に言われると嬉しい
そう思って奈々ちゃんをチラッと見てみると
ボールを落としてしまった
だって彼女、ちょっとだけだけど笑ってたから…