第8章 8章
そんなことを徹先輩が考えてるとは
全く知らずにわたしは今日の夜もみんなの部屋に遊びに行った
一緒に寝ていいって言われたから
もちろん寝るつもり
まぁ今日も勇太郎の髪が可愛かった
昨日とみんなかわりないね
花「あ、奈々きたじゃん
早速やろうよ」
及「うん、じゃあいくよ?
人生ゲーム
第2日目!!」
この人は毎回タイトルコールをいれなきゃ
気が済まないんだろうか
『昨日の一番は英だもんね〜
今日はわたしがかつよ!!』
そして始まった人生ゲーム
だけど、ちょっとまって、
今日のヤツなんか変じゃない?
昨日とはまったくの別物
まぁ試しに一番最初に、はじめ先輩がとまったのは
〝ファーストキスはいつ?〟
はあああああ?ふざけんなよ!!
こんなん停まったら死ぬ
よくよくみたら、ほかのマスも結構危うい
よし、帰ろう
『あ〜わたしちょっと、急用が――』
及『奈々ちゃん、どこいくの?☆』
その逆らえない笑顔やめてよこわい!!
『なんでもない……』
そう言うと満足したのか徹先輩は
及「よ〜し、じゃあ岩ちゃんファーストキスいつ?」
岩「あ?言わなきゃいけねーのかよ」
及「と〜ぜんじゃん!
このゲーム拒否権はないからね〜」
岩「……高1だよ、死ねよ及川」
及「え、ちょ、なんで俺??」
高1か、今のわたしの学年じゃん
てことは、わたしも今年度中にすれば
まぁ一般的と捉えていいよね??
しかも若干照れてるはじめ先輩が
可愛かったのは内緒
ってことより、この人生ゲームが
この上なく怖い!!
私の番が来るまでにどうにか
人生ゲームが壊れたり破れたりなんだかの原因で
中止になることを願った