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Dye D? 3

第17章 兆し





唇を親指で触りながら考えてると


丸山が村上に聞き始めたのだ





丸山「雪の場合は、突然に意識を失ったの?」





その質問に

村上はその時の事を思い出すように

話しだした





村上「まずは、ゲストと雪がリネン室に来たんや」





丸山が静かに頷く






村上「そん時に赤ん坊が元気でな

俺とゲストがお腹を触らせてもらってたら

あの嫌な気配を感じたんや」




横山は考え事をしながらも

村上の話を聞いていた





村上「で、俺らは奥の部屋に隠れたんやけど

突然、ドアノブがすごい音がして

入って来られそうになったから

俺が押さえてたら

突然に雪が痛み出したみたいで

辛そうに腹を押さえたんや」





村上の話を丸山は優しい表情で聞いては

頷いていた





丸山「そうだったんだ・・・」





丸山の相槌に

村上は少し微笑むと



村上「俺はドアを押さえとかなアカンかったし

どうしょうと思ってたら

急に静かになってな

助かったって思ったら・・・・

そのまま雪は倒れてもうて」




村上は辛そうに俯いた

その気持ちを察するように

背中をそっと撫でた




すると横山が





横山「なぁ、そん時はゲストは

どないしてたんや?」





横山の質問に

村上は当時の事を必死で思い出しながら





村上「雪が腹を痛がってる時は・・・

必死で身体を支えてたで

倒れた時は傍で必死で声をかけてた」




横山「さよか・・・」




横山の口が少し上がったのを

丸山は見逃してなかった



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