第14章 絶体絶命
その顔を見ると丸山は驚いたのだ
横山は、丸山を見ながら言った
横山「死を決めるんは
神じゃないんや、自分や・・・・」
丸山は手の紙の死神を見つめて
悲しそうだった
横山「人は諦めた時に
死は訪れると俺は思ってる」
そう言うと
横山は足元の資料を探し始めた
丸山「何があっても
諦めないんだね・・・・」
その言葉に横山の探し物の手が止まる
丸山「敵は、死神なんだよ
どんな生き物にも平等に
死を訪れさすんだよ」
横山の口がいやらしく上った
横山「俺は神の娘にも手を出した男や
いまさら怖いものはない」
丸山「・・・・本当に強いね
いつも強いよ・・・・」
丸山は手に持っていた紙を
握りしめながら言った
横山「・・・それが俺やからな」
そう冷たく言った時だった
丸山が横山に飛び掛かったのだ
横山「マル!!!!!!!!!」
横山は必死で抵抗する
その時に横山は見たのだ
丸山の瞳が真っ黒になっていたのだ
丸山「・・・・邪魔だ、お前から消えろ」
丸山の声が太く嫌らしく聞こえ
横山の首を強引に絞め始めた
横山「お前、マルとちゃうな!」
横山は迷っていた
丸山が操られているのか
それと別人か分からなかったのだ
必死で抵抗するが
丸山は容赦なく力を入れてくる
今の自分は力を無くして
人間と変わらない横山が
勝てる相手ではなかった
横山「くっ!!!!!!」
横山の顔色が青くなっていく
丸山「さようなら・・・・
馬鹿な吸血鬼よ・・・」
瞳の真っ黒な丸山が冷たく笑う