第67章 対決【前編】
仲間がミナに手がかかる瞬間に
横山が一喝するように
大声を上げたのだ
横山「よせ!!!!!!!!!!!」
その声に誰もの動きが止まった
横山は仲間に視線をゆっくりと向けながら言った
横山「そいつには
飛び掛かっても
その身体を抜けて逃げるだけや・・・」
横山の言葉を聞き
ミナは嫌らしい笑いを見せた
『頭のいい吸血鬼がいるな・・・』
その言葉に誰もが悔しそうな顔をした
すると吸血鬼たちを逆なでするように
『俺はもう欲しいモノは
手にしているからな・・・』
そう言って高らかに笑い声を聞かせたのだった
横山はその笑い声を聞きながら
必死で考えていたのだ
どうしたら捕まえられて
死神の鎌を折ることが出来るのかと
そのチャンスを必死で
探っていたのだ
敵が油断する一瞬を
見逃すまいとして
横山が心を研ぎ澄ましていたのだ
そんな時に突然
錦戸が大声で笑い出したのだ