第67章 対決【前編】
横山たちが
屋敷の中に戻って来た時に
大倉と安田がロービに
戻って来ていたのだった
二人は、いつまで経っても
ゲストが食度に来ない事を
不思議に思ってやって来ていたのだ
外から帰って来た仲間を見ると
二人は驚いたように声をかけた
安田「みんな、どなんしたん
外で何かあったんか?」
安田の声掛けに
横山は急いだ様子で
横山「話は後でや
お前らもついて来い!」
それだけ言うと
駆けるように屋敷の奥に
進んで行ったのだった
その様子に
大倉も安田も
これはただ事ではないと感じて
他の仲間と一緒について
黙って後を追ったのだった
誰もが無言の駆け足で向かっていた
そして誰の胸にも
異様な緊張感が高まっていたのだ
監禁室の扉が見えた時だった
監禁室の前に
黒いフードの者が扉を
開けようとしていたのだ
その様子に
危機を感じた横山が叫んだのだ
横山「なにしてるんや!」
横山の声を聞いた黒いフードの者は
ゆっくりと横山たちの方を向いた
そして驚くわけではなく
落ちついた様子で駆けつけている
彼らを見つめたのだ
その余裕な様子に
誰もが緊張し始めたのだった
相手の大きさを感じて・・・・
その相手の気持ちを感じるように
黒のフードの者は頭のフードを取ったのだ
吸血鬼たちは
その者の顔を見て驚いた
しかし横山だけが冷静だった
横山「やっぱり
お前やったんやな・・・・」
分かっていたように呟いたのだ