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Dye D? 3

第64章 悪









しかし、丸山は微動だにせずに

腕を掴み続けていたのだ





そして

丸山は憐れむように

ミナを見ながら言った



丸山「それは・・・・

赤ちゃんの命を奪うために?」



その言葉を聞いたミヨは

驚いたように身体をビックとさせた





村上「赤ん坊の命をか!!!!!!!」



村上は少し

怒りをあらわにしながら言うと



ミヨはその言葉を聞いて瞬間に

我にかえったように

力なく崩れ落ちるように

足から倒れた




ミヨ「もう・・・・・

時間がないの・・・」



ミヨは悲しそうに伝えると

ベッドで横になっている

ミナの方に視線を向けた



その視線に合わせるように

丸山と村上もミナの方に

視線を向けた




村上「時間がない?」



村上には何の事だかわからなかった


ミヨはミナの方に視線を向けたまま

震える身体を必死で抑えていた



すると丸山が

ミナを見ながら呟いた



丸山「命が消えてる・・・」




その言葉に村上が驚いたが

ミヨは悲しそうに俯き

涙を流した



村上「どう言うことやねん?

まさか、こいつが?」



丸山はミヨの掴んでいた

腕をそっと離すと




丸山「ベッドの彼女はもう

息をしてるだけだろう・・・

意識すらないと思うよ」



その言葉にミヨは涙を流し続けた



そんなミヨを見て丸山は

更に言葉を続けた




丸山「そして、君も後わずか・・・・

残り時間はないね・・・」




ミヨはもの言わずに涙を流しながら

静かに頷いた





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