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Dye D? 3

第59章 怒り








すると村上が

小さくため息をつきながら




村上「まぁ、横の調べモノが終わるまで

ゲストをもてなしながら

俺らは過ごすか?」




そう今からの事を話すと

錦戸は苦笑いしながら



錦戸「まだ、もてなさなアカンのか?」



その言葉に誰も何も言えなくなった

大倉の大切な子供を隠している

ゲストだから


大倉の気持ちを考えれば

錦戸の言う事は最もだからだ




すると丸山が静かに言ったのだ



丸山「でも、彼女たちはエサじゃないからね」



その言葉に安田が反論する



安田「エサじゃないけど敵やろ?」



その言葉を聞くと

渋谷は寂しそうに俯いた



渋谷「そうやな、そうなるな・・・」



すると丸山は仲間に言ったのだ



丸山「なら、チャンスを待つ為に

彼女たちをもてなさなきゃね?」



すると錦戸が

イラッとしたように言った




錦戸「やからぁ!」



その言葉を制止するように

丸山は深紅の瞳を光らせて




丸山「吸血鬼としてのおもてなしをね・・・」




その言葉に誰もが黙った

そして大倉が不思議そうに聞いたのだ



大倉「吸血鬼としての?」


丸山は寂しい表情で答えた



丸山「吸血鬼としての

プライドを守る為にね

きっちりともてなさなきゃね」




その言葉に渋谷が笑いながら




渋谷「そやな・・・

ここまでコケにされたらな

きっちりと返さんとな」




そう言って歩き始めたのだ



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