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Dye D? 3

第52章 違和感






 ロビー奥の部屋では

丸山と安田と錦戸が静かに過ごしていた




この部屋だけは安らげるようで

各々の好きな場所でくつろいでいた



のんびりとソファーに座ったまま

安田が思い出すように呟いた



安田「はぁ、ほんま大変やたなぁ・・・」





錦戸は少し離れた棚に

腰を下ろしていたが

その場所から

少し疲れた顔をしている

安田を見ながら小さく笑いなが



錦戸「まだ、なんも終わってないやろ?」



錦戸の言葉にヤスの表情が動いた

すると向かいに座っていた丸山も

微笑みながら言った



丸山「そうだよね

何も解決してないし・・・

それより今からって感じだよね」





寂しそうに言う丸山の言葉を聞いた

安田は嬉しそうに言ったのだ




安田「やけど、ここやったら

俺らのが有利やろ?」





その安田の考えに

二人は驚いた顔の反応をした



錦戸「ヤス・・・

有利ってなんや」




錦戸は向こうで過ごした時間を

思い出しながら聞こうとした時に

ある違和感を思い出した



真剣な顔をして安田の方を向いて



錦戸「なぁ、ヤス」



その声掛けに

安田も顔を錦戸に向け



安田「どなんしたん亮ちゃん?」




自分の事を見ている安田に

錦戸は静かに言った



錦戸「なぁ

あん時のゲスト変やったよなぁ」




安田はそれが何を言っているか

分からずに首を傾けて返事をすると

錦戸は小さくため息をつきながら




錦戸「覚えてるやろ?

最後に現れたゲストや!」




その言葉を聞くと

安田は一瞬考えたが

思い出したように


安田「あぁ!

なんか助けて欲しいって

言ってた方やろ?」




その言葉に錦戸は静かに頷いた



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