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Dye D? 3

第48章 喪失  12【失望】







大倉の部屋では意識の無い雪を

大倉が必死で支えていた




雪は赤ん坊を

奪われたショックで

言葉すら話さなくなったのだ




そんな雪を大倉は悲しそうな瞳で

寄り添っていたのだ



その姿にいたたまれなくなった

村上が声をかけた




村上「大倉、子供が返って来たら

雪も戻ると思うで・・・・」



出来るだけ明るく声をかけた

その言葉に大倉は辛そうに頷く




大倉「守れなかったのが

辛いんだと思う・・・」




雪の気持ちを感じながら大倉は言った





そんな二人の様子を見て

仲間の怒りは強くなっていった





錦戸「なぁ、どこに連れて行かれたんや!」



感情のままに怒る錦戸に

安田は落ち着いた感じで言った




安田「それを

今から探さなアカンねんやろ?」



その言葉に村上は頷いた




村上「そうやな

ここに居っても進まんから

赤ん坊を探すか?」




その言葉に錦戸は言った



錦戸「なぁ、横山くんは?」



すると村上は辺りを見回すように



村上「また調べもんしてるんちゃうんか?」



安田「赤ちゃんの場所を?」



村上「それは、分からんけど・・・」



二人の会話を聞いていた

大倉が間に入った



大倉「横山くんには横山くんの

考えがあるんじゃないかな?」




大倉は願っていた

彼の力が戻って

赤ん坊を取り返してくれると



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