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Dye D? 3

第47章 喪失  11【略奪】







大倉は雪のお腹を見て息を飲んだ



大倉「なっ!!!!!!!!」




大倉はその事実をしると

崩れるようにその場に膝をついた




雪はその大倉を見て

自分の瞳からこぼれる涙を

拭くことなく流し続けていたのだ






その姿を見ていた丸山が

震えながら側に来た



丸山「なぜ・・・

結界を張っていたのに・・・」



丸山の言葉を聞いて

大倉は顔を上げると悲しそうに見つめたのだ




その瞳は悲しみに満ちていた

丸山はその姿を受け入れる事が出来ずに

目を逸らした





そこに後から入ってきた仲間も

言葉が掛けられずに

心配そうに大倉を見つめていた





大倉は突然

悔しそうに拳を何度も床に叩きつけたのだ




その大倉を

横山は冷たい目で見ながら告げた




横山「そんな事をしても無駄や・・・」



そう簡単に言う横山を

大倉は睨んだ


この苦しみをお前は分かるかと言うように




その姿を見て上から言ったのだ



横山「奪われたんやったら

取り返せばええやろ?

俺らは吸血鬼やんけ」



そう言うと誰にも目線を合わせずに

部屋を後にするように出て行ったのだ




大倉「取り返すか・・・・」



自分の瞳を濡らしながら

大倉は呟いていた





そんな大倉を見て渋谷は言った



渋谷「赤ん坊はまだこの屋敷におるわ・・・」


その言葉に大倉は渋谷を見た


大倉「じゃぁ・・・・」



大倉は涙を流し続けながら

渋谷を見た



渋谷「横の言う通りに奪い返せるで」



そう言って笑ったのだ



その言葉に仲間の瞳が深紅に変わった

誰もがこの事態に決意をした証だった








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