第40章 二人は・・・・
丸山は悲しそうに呟いた
丸山「君は一人しか乗れないボートには
相手に差し出す人なんだね
自分の命がなくなろうとも・・・・」
それを黙って聞いていた渋谷が
渋谷「まぁ
受け取る方が迷惑って考えられんって
ことやろ?」
その言葉にミヨと丸山は驚いた
渋谷は続けて言った
渋谷「自分の思いを押し付けるのは
ホンマに迷惑って事もあるやろ」
その言葉に
ミヨは悲しそうに瞳をうるました
ミヨ「そうですよね・・・」
すると丸山は優しい声で言ったのだ
丸山「先ずは自分の方を考えようね?」
その言葉にミヨは答える事が出来ずにいた
二人の顔を見る事も出来ずに
ただ俯いていたのだった