第37章 動き出す
安田と雪の方は
横山に頼まれて
あるモノを確認するために
廊下を歩いていた
少し前を歩いていた安田が
安田「ほんまに大丈夫なんかなぁ?
出会っても襲われんかなぁ?」
不安そうに言うと
雪は優しく微笑みながら
雪「横山さんが大丈夫って
言ってるのだから
大丈夫だと思いますよ」
雪は安田を励ますように言った
安田「そうやな
横ちょが大丈夫って言ってるもんな」
安田は嬉しそうに微笑むと
雪は静かに頷いた
歩きながら雪は安田に訊ねてみた
雪「しかし
本当に存在するんですかね・・・」
その言葉に
安田は考えながら
安田「おん
俺らの所にはあるからな
同じように存在するはずなんやけどな」
その言葉に雪は驚きながら
雪「そんな物が存在するなんて・・・」
それを聞いた安田は笑いながら
安田「この世の中は
不思議であふれてるやろ?」
安田は得意げな顔を見て
雪「この屋敷がじゃなんですか?」
その言葉に安田は一瞬考え込み
安田「まぁ、そうかもな
考えると不思議が多いかもな・・・」
そう言うと静かに笑ったのだ
二人はロビー前にやって来た
すると横山と錦戸が言っていたように
フロントに黒いローブが
自分たちのように立っていた